我が愛猫の一生
拾って以来ずっと我が家で飼っていた猫が
今、息たえだえになっている。
唯一口にするのはスーパーカップのバニラ味。
大好きだったおやつのチュールも口にしなくなってしまった。
もう老衰なのは頭ではわかってる。
でも心が受け入れてくれない。
日に日に痩せていく愛猫を見るのは
とても切ない。
それでもフラフラと起き上がり身体を私に
擦り付ける。
こんな辛い状態で尚私などに愛情を示してくれる愛猫。
こんな私なんかに。
薬に頼らなければ日々をやり過ごす自信も無い私に。
日中を恐れ夜が来るのを途方に暮れて待つ私に。
私よりずっとずっと辛いのに。
人が大好きな愛猫。
それに比べ人を怯え引きこもる私。
愛に溢れたお前の代わりに
生きてるだけでお荷物にしかならない
私が死ねばいいのに。
お前の辛いながらも気丈に振る舞う姿
しっかり毎日刻み込むよ。
いつまでも忘れないように。
我が家に来て幸せだったと想ってくれてるなら、それだけで本当にありがとう。
最期までそう想ってもらえるように
私は逃げないでそばに居るよ。